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薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

東京日記(40)

東京日記

2月3日
マンガ『包丁人味平』が読みたくなる。
原作、牛次郎先生、漫画、ビッグ錠先生の『味平』が読みたい。
特にカレー戦争編が読みたくてたまらなくなる。

しかし、『包丁人味平』が、いくら史上初の料理マンガとも言われる不朽の名作マンガであるとしても、連載されていたのはもうかなり昔のこと、1970年代のマンガが、街の本屋のどこにでもあって、普通に手に入るということはないだろう。

だからインターネットのネット書店で検索してみたのだが、たまたまカレー戦争編の巻だけが売り切れていた。どうすればいいのだろうか。

2月4日
隣町の大きな書店に行ってみるが、『包丁人味平カレー戦争編』は置いてはいなかった。
名作包丁人味平の、しかも名作中の名作『カレー戦争編』が置いていないだなんて。
ビッグ錠先生や牛次郎先生はいま、お元気にされているのだろうか。

2月5日
カレー戦争と呟いてみた。
カレーの戦争。
カレーで戦争。

カレー将軍「鼻田香作」。世界中のあらゆるカレースパイスの匂いを嗅ぎ分ける脅威の鼻を持つ天才カレー料理人。
カレー将軍で名前が鼻田香作。

2月6日
住む町の古書店にも行ってみるが、やっぱり『包丁人味平カレー戦争編』は置いていなかった。

2月7日
淀川長治によると、同じ映画を十回観れば映画監督になれるらしい。
包丁人味平カレー戦争編』を十回読めば、マンガ家になれると思う。

2月8日
どうせ読めないならと、カレー戦争のことを忘れる努力をしてみる。

2月9日
住む町のマンガ喫茶に行ってみるが、『カレー戦争』どころか『味平』さえ置いていない。

2月10日
友人に電話を掛けて『包丁人味平』のことを、『包丁人味平カレー戦争編』のことを熱く語り合おうとするが、そんなことで電話を掛けてくるなと言われる。

しかし、『包丁人味平』のことなんだけど、と言うと、ああ、ビッグ錠先生の、と言ったので、やっぱり友人だな、と思った。当然のように、ビッグ錠の名前のあとに、先生という敬称が付いていた。ビッグ錠先生のことを呼び捨てにしてはならない。ビッグ錠先生までが、名前である、とさえ言ってもいい。

カレー将軍鼻田香作は、阿部寛で行こうと思うんだ。ドラマ化した場合の話だけど。阿部寛以外は譲れない、とわたしは言った。
テルマロマエのルシウスをやるんだから、ついに期は熟したといえる。
ルシウスをやってカレー将軍をやらないとは言わせないよ、と言い、まさに時は来た!それだけだ、(橋本真也)と言ってわたしは電話を切った。

 

2012.02.21 Tuesday

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