薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

東京日記(38)

夜遅く、近所のコンビニに行った。
わたしが店に入ってきても、いつの頃からか、いらっしゃいませとは言われない。
家の近くにそのコンビニしかなく、もう数年通い続けているので、アルバイトに顔を憶えられているからか。

わたしも二十代の中頃、深夜のコンビニでアルバイトしていたのだが、顔を憶えてしまい、だいたい何を買うかまで憶えてしまっているような近所に住む常連には、うんざりしていた。

別に常連さんには何の悪いところもないのだが、こんな自分の毎日はいつまで続くんだろう、などと思う日々を過ごしていると、店に入ってきた常連の客の顔を見たとたん、ため息をつきたくなるような気持ちになるのだった。また飽きもせずお前はモナ王を買うんだろ、などと思う(そして本当に買う)。タバコのマルボロイトメンソールを、マルメンライトなんて略して注文される度に、ちょっと体温が一度下がるような気分の落ち込みを感じるときもある。

自分の経験に照らし合わせて、そんなふうな感じなのかな、なんか申し訳ないな(オレが悪いわけじゃあないけど)、と思いながらも、わたしはそこのコンビニに行かないと不便なので、だいたい決まった時間にそこに行き、アルバイトの人たちをうんざりさせるのだった。

 

2011.11.30 Wednesday

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