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薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

女の考えていることはわからない

日記

友だちに聞いた話。
友だちの知り合いの娘(まだ小さい)に、たこが好きな子がいるらしい。


その子は食事に何を食べたいかと親(友だちの知り合い)が聞くと、必ずたこが食べたいと言う。家族で買い物などに出かけて、みんなでお昼は何食べようか、となったときにも、必ずたこが食べたいと言うらしい。

それではと、回転寿司に連れて行くと、他のネタには見向きもせず、たこが流れて来たそばから、皿を取りあげ、たこばかりを食べ、他のネタも食べなさいと言われても、たこばかりを食べる。まだ小さいのに、プリンなどには目もくれずたこばかりを食べる。


いい加減にしなさい、と横にいた親にたこを食べることを禁止されると、
「たこー」と言って泣くらしい。

外に出かけたときには、ことあるごにたこが食べたいと言って駄々をこねるので、いい加減にしろ、と親が怒ると、
「たこ、たこー」と言って泣き叫びながら地面や床を転がったりするので、親も自分の子供ながらマジ引きすることがあると言っていた。

ということをわたしは友だちから聞いた。

その次の日。


スーパーで並んだ大根を見つめながら、どれにしようかな、どれがいちばん大きいかな、と見つめていると、何か視線を感じた。


見ると、大根を見ているわたしから少し離れたところにいる、買い物中の母親に連れられた小さな女の子が、わたしの方に指をさし、母親の服の裾をひっぱってしきりに何かを母親に訴えている。
それに対して、母親は何か困っている様子だった。


まあ、別にわたしは気にしてませんよ、小さいお子さんのすることですし、別に指さされても、ということをそれとなく空気として出しながら、買い物を続けるために、通路の右端と左端という感じでできるだけ距離を取りながら、わたしは母子とすれ違った。

 

しかしそのときわたしは、女の子が、あれが欲しい、あれ買って、と母親に言いつづけていることに気づいたのだった。

 

2011.09.27 Tuesday