薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

聖闘士

最近スランプで調子が悪く、まともな文章を書くことができない。
文章が荒れて、波が激しいというか、自分が書いた文章を、自分で客観的に見られなくなっている。
何度も何度も推敲すればいいのだが、それにも何か時間が掛かってしまって、仕事の文章が中々満足いくように書きあがらない。

ただ、仕事の文章だけを書いてると、どんどんと袋小路に入り込んでしまい、余計に調子を落としてしまいそうになるので、よかった頃の感覚を取り戻そうとして、最近できるだけブログを更新しようとしているのだが、まだ、これという感じが掴めないでいる。

以前は怖いもの知らずで書けていたものが、まがりなりにも本を出して、圧も掛けられるようになって、何か勢いや、いま自分が持っている引き出しだけでは上手く書けないものが出てきたというか、それに気づくようになってしまい、さらには商業出版という枠の中で、力を発揮することを求められて、枠をはめられる前には出来ていたことが、中々できなくなっているのだった。

そういうことは、よくありがちなことなのだろうか。
たとえばプロ野球には、二年目のジンクスという言葉があるが、他の、たとえば将棋や囲碁などでも、定跡を知ると、一旦逆に弱くなる、というようなことや、 フィギュアスケートなどでも、コーチが変わると、一旦成績が落ちてしまうとか、そういうことは何にでもよくあって、誰もが通る道というか、誰もが陥りがちなことであるということなのだろうか。

しかし、そんなことを言っていたら、二年目のジンクスが三年目にもつづいてとなり、四年目も同じように力が出せなくなっていって、となってしまうおそれがある。

そうなるとそれはつまり、一年目がたまたままぐれでやれただけだった、ということになって、それはつまり一発屋ということで、しかも一発さえも打ちあがっていないのだから、不発弾というか、へび花火みたいなもので、地面でへんてこなものがシュルシュル言っとりますが何も打ちあがっておりませんよ、ということになってしまう。

このままではダメだ、薫何とかしろ、お前を助けられるのはお前だけだ、「燃え上がれオレの小宇宙(コスモ)」と思って、子供の頃に観たアニメ、「聖闘士星矢」の主題歌「ペガサス幻想(ファンタジー)」を歌ったりして、気合を入れなおしていたのだった。

しかし、それがいけなかったのだろうか、その夜夢を見た。
自分が聖闘士(セイント)になった夢だった。
わたしは「かみのけ座」の聖闘士だった。

黄道十二星座の、牡牛座とか、射手座とか、双子座とか、そういう最上級の聖闘士である、黄金聖闘士(ゴールドセイント)になりたいとまではおこがましくて思わないが、ペガサスとか、ドラゴンとか、白鳥とか、そういう星座の、何だかかっこいい聖闘士ならいいのに、わたしは「かみのけ座」の聖闘士なのだった。

物語の中で聖闘士が身に纏う、あのむちゃくちゃかっこいいクロス(聖衣)と呼ばれる金属製の鎧みたいなものも、わたし、「かみのけ座」の聖闘士の聖衣(クロス)だけは、なぜか毛で出来ているのか、黒い毛で出来た鎧のようなもので、それを身に纏うと(わたしはかみのけ座の聖闘士なのだから当然だが)、なんかただの毛深い人というか、基本真っ裸で、体のある部分だけが剛毛で隠されてるだけのように見え、何だこれは、こんなの聖闘士じゃない、これでも「女神アテナ」に仕える聖闘士なのか。88の星座の中で、何でよりにもよってわたしは「かみのけ座」なのか、まあだいたいお前はそれぐらい、ということなのか。美しき鎧を纏った女神を守る正義の戦士、という感じではなく、ただの毛深い変態なのだった。

聖闘士星矢の必殺技は「ペガサス流星拳」という超かっこいい技なのだが、わたしの必殺技は、わたしも目にもとまらぬ速さで拳を繰り出すのだが、喰らった相手の身体から毛が生えだすという、地味でへんてこな技で、ただハゲが喜びそうな技で、こんなんで正義が守れるのだろうか、とわたしは思ったのだった。

 

2010.12.12 Sunday

広告を非表示にする