読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

おしりの穴がかゆい

おしりがかゆい。正確にはおしりの穴がかゆい。
最近なぜか、ずっとかゆい。誰にも言えなくて苦しんでいる。
みんなに、おしりの穴がかゆいの、と言いたい。みんなに言って楽になりたい。
告白や懺悔というものは、やはり相手に甘えた行為なのかもしれない。
もういい年した中年なので、メールや電話でそのようなことを訴えられない。
友人や親の携帯電話が、振動し始める。はて、なんだろうと思うと、わたしからメールが届いている。見てみると、おしりの穴がかゆいよ、と書いてあったら、 いったいどう思うだろか。わたしは会社員ではないが、部長からメールが届いていて、おしりの穴がかゆいよ、と書いてあったら、あなたはいったいどうするだろう。
いったいわたしの肛門はどうなっているのだろう。
何か異変があるのかもしれない。しかし自分だとよくわからない。
医者に行ってもいいが、ずっとかゆい割には、そんなにボリボリ掻くほどかゆいわけではなく、何だか、かゆいかな、と思うぐらいの微妙なかゆさで、かゆいと言えばかゆいけど、気のせいと言えば言えなくもないかゆさで、医者に行くかどうか迷ってしまう。
だから、まず誰か、わたしのおしりの穴を見てくれないだろうか。
と 言っても、この東京にわたしの友人は一人もいない。唯一、千葉に一人いるが、呼んで来てもらうか、電車に乗って訪ねて行き、手と足をついてけつを上に掲げ て、アニメ「クレヨンしんちゃん」のケツだけ星人みたいな姿勢になって、お願いだからちょっと見てみて、とはたして言えるだろうか。彼氏彼女とかの親密な関係でも、わざわざ見てもらうとかは、何だかへんな空気になって恥ずかしい。
よく、確かめることが出来ない。わたしのおしりの穴で、何が起こっているのだろう。
朝、わたしがベットで寝ていると、頬をつつくものがいる。目を覚まして見ると、目の前にへんな奴がいる。
なんだお前は、と言うと、見ての通りお前の肛門だよ、と答える。
かゆかったのはこういうことだったのか。
そして肛門は、わたしを脅迫し始める、お前はオレの言うことを聞くんだと。
なんでわたしがわたしの肛門に従わなければならないんだと逆らうと、いいのか、このままではうんこを出す場所が無くなるぞ、と肛門はわたしを脅迫してくる。
そして、マンガ「寄生獣」の右手のミギーならぬ、オシリーとか、アナーとか名乗り始め、わたしの寝ている間に、勝手にわたしのおしりから移動し、世界中のおしり穴達と連絡を取り合い、会議を開き、おしり穴密約などを交わすようになってしまったら、これは人類の脅威だ。

 

2008.10.24 Friday