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薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

カナブン

夜、本を読んでいたら、何かがぶつかる音が上の方でする。
見上げると蛍光灯に、何かが体当たりを繰り返している。
よく見るとカナブンだった。
どこから入って来たのだろう。
甲虫の気持ちなどわからないが、狂ったように蛍光灯に体当たりを繰り返している。
どこか楽しそうでさえある。
カナブンは嫌いではないので、そのままにしておこうかな、とも思ったが、体当たりする音が気になって本を読むのに集中できない。
だからつかまえることにした。
無益な殺生はしたくないので、ティッシュペーパーで包むようにつかまえて、外に放そうと思ったが、向こうには羽が生えていて飛び回るのでなかなかつかまえられない。
数分、ティッシュペーパーを持ったおやじが飛び回る虫を追いかけて行ったり来たりした。
やっとのことでつかまえた。
窓を開けて、ティッシュペーパーを振って、カナブンを放した。
さあ、読書をしましょうと窓を閉めて振り返ると、なぜかまた蛍光灯にカナブンが体当たり繰り返している。
振って放したカナブンが窓を閉める前にまた飛び込んだらしい。
また、ティッシュペーパーを持ったおやじが飛び回る虫を追いかけて行ったり来たりした。
数分かかって、やっとつかまえた。
今度は窓をさっと閉めて、絶対中に飛び込ませないぞ、と注意して、急いで窓を閉めたが、すんぜんのところでまた部屋に飛び込まれてしまった。今度は入り込まれるところまで見えた。
頭の上で、またカナブンが体当たりを繰り返している。
またまた、ティッシュペーパーを持って行ったり来たりし、やっとのことでつかまえた。
仕方がないので、わざわざアパートの部屋から外に出て、そばの公園に行って放した。
途中、何枚かのティッシュペーパーをグローブのようにして歩いているところを、帰宅途中らしい若い女性に見られた。
へんな人に思われたようだった。

 

2008.07.24 Thursday

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