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薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

おっぱいとわたし(2)

おっぱいを抱えていては電車に乗れない。
錦糸町駅を通り過ぎ、わたしはおっぱいと共に南へ進んだ。おっぱいと南進した。
わたしの腕の中で、おっぱいは歩くたびにふるふると揺れている。
おっぱいは安心しきった様子で、ちょっと眠っているかのようでもあった。
何だか腹が立った。自分はおっぱいと旅する男にされた、という気もしてきた。
道を進んでいると川があった。橋の上から、わたしはおっぱいを投げ捨てた。
はっ、という顔をおっぱいはした。川に落ちたおっぱいは、どんぶらこーどんぶらこーと流れていった。
これでおっぱいとも縁が切れた。
どこかでそばでも食べようと、そのまま南に進んでいると、江東区役所の前に、ずぶ濡れのおっぱいが待ち構えていた。