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薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

上京日記(60)

六月八日

 

夕方、近所のスーパーで買い物をしていたら、非常にかわいい女の子を見かけた。
わたしがそんなかわいい子を知っているはずは無いのだが、どこかで会ったような気がした。
あなたのことに見覚えがあるのですが(もしかして運命の人!)、あなた誰ですか、と訊くわけにもいかず、誰だったかと、つい、しばらく黙ってあとをつけてしまったが、やがて、よく行くコンビニで働いている女の子だと気づいた(私服だとよりかわいく見える!)。

女の子が押しているカートの中には、ミネラルウォーターやクリームチーズや、ミックスナッツなどのいわゆるつまみらしきものが幾つか入っていた。
やがて、もうひとりきれいな女の子がやってきた。
友達らしい。ワインを売り場で選んでいたのか、持ってきた赤ワインをカートに入れた。
その後、ふたり並んで歩き始めた。ご飯なににしよっか、と話し合っているような感じで、ゆっくりとカートを押しながら進んでいく。

コンビニの女の子は、どうやらこの辺りに住んでいるらしい。シャツとチノパンを着ている私服姿が、とてもよかった。

ああ仲間に入れてほしい。
今すぐふたりに駆け寄って行きたくなった。
友達とまでは言わないから、家具役とかでいいから、ふたりが食事してる部屋に、わたしもいたい、そこに存在したい。
ふたりの女の子が、部屋でおしゃべりをしているシーンで、クリームチーズの着ぐるみとか着て、端の方で寝そべっていたい。
しかし、そんなことをしたら変態の仲間になる。
もう盗み見ている時点で、ストーカーにされるかもしれぬ。もうちょっとあとも付けてしまっている。
痴漢でもストーカーでも、女の子に申告された時点で、やってなくとも有罪となる恐ろしい世の中である。

女の子が、わたしを見覚えている可能性は低いが、わたしは彼女達の目に付かない場所に移動した。同じ画面に映りこむのはあきらめた。
でもコンビニの女の子のプライベートが見れて、なんか得した感じがする。

こんな自分はやっぱりストーカーの気があるのだろうか。

 

2007.06.08 Friday

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