薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

上京日記(52)

五月三十日

最近ほくろで悩んでいる。顔にあるほくろで悩んでいる。
顔にあるほくろが、どんどんとおっきくなっているような気がしている。
やがてピンポン球ぐらいになってしまうのではないか、とついついいやな想像をしてしまう。

芸能人でいうと、マリリン・モンロー椎名林檎と同じ場所、作家でいうと、坂口安吾川端康成と同じ場所、というと、どの場所かわかるだろうか。口の上の方というか、鼻の横の方というか、坂本龍一にも同じ場所にほくろがあったような気がする。

女性は、エロボクロというか、マリリン・モンロー椎名林檎みたいに、セックスアピールになる場合もあるのだろうが、男はこの場所にほくろがあってもあまりいいことはないような気がする。あの場所のホクロで、マリリンや林檎を思い浮かべる人は多くとも、安吾や川端や坂本を、思い浮かべる人はあまりいないのではないか。

ということは、まったくあっても無くてもよいもので、男にとっては何のアピールにもならない、邪魔なものかもしれない。

まさかその場所ホクロがあると、携帯の電波が入りやすくなるとか、いいことがあるのだろうか。そんなことは聞いた事も無い。

そのホクロが、口ひげを剃るときに誤って切ってしまってから、何だかでかく、ふくれてまで来ているような気がする。必要以上に気にしすぎなのかもしれないが、気になり出すとよけいに気になるもので、ついつい気になってじっと見てしまう。

ホクロというのは、何か間抜けである。ホクロ、という字を見ただけで、ちょっとおかしくなってくる。ホクロ。いちばん初めがホで、その次にクが来て、最後にロが来る。ホ、ク、ロ。なんであれをホクロというのだろう。もっとかっこいい言葉をつけて欲しかった。ホクロ、と声に出して言ってみて欲しい。ちょっと 意識して聞くと、理由も無く笑ってしまう。

ホクロのことが頭から離れない。

 

2007.05.30 Wednesday

 

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