読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

はなまつり

わたしの故郷、広島では、広島フラワーフェスティバルという祭りが、今年も5月3日から5日までの間、市の目抜き通りである平和大通り周辺で開催されます。

ゴールデンウィーク中に国内で催される祭りの中で、博多どんたくに次ぐ動員をほこり、毎年期間中には100万人を越える人々を集めます。

思い思いに趣向を凝らした花車なるものが通りをパレードし、メーン広場には花の塔が建てられ、毎年フラワー歌手として、有名女性アイドルや歌手をひとり呼んでは、「花ぐるま」なる歌を集まった聴衆の前で歌わします。

さまざまな催し物が、祭りの期間中には町の中心で行なわれ、まさにそれは「花のまつり」なのです。

しかし、わたしは、その「花のまつり」に参加できません。故郷を後にし、東京に出て来たからです。ああフラワーフェスティバルに行きたい。ああ、我が故郷広島の祭り。ここ数日、広島フラワーフェスティバルの思い出が甦って、広島に帰りたくなりました。でも、成功するまでは戻れません。覚悟の問題ではなく、広島までの旅費が無いからです。それほどフリーのライターというのは貧乏なのです。もう二度と、わたしはあの「花のまつりに」参加できないのかもしれないのです。

 

あの花のまつりに行きたい。「花のまつり」「はなまつり」「鼻のまつり」。うん?鼻のまつり、読みが同じでも漢字が違うと、何か妙な感じがしてきます。広島で鼻のまつりが開催?

思い思いに趣向を凝らした鼻車なるものが通りをパレードし、メーン広場には鼻の塔が建てられ、毎年オハナー歌手として、有名女性アイドルや歌手をひとり呼んでは、「鼻ぐるま」なる歌を集まった聴衆の前で歌わします。

複数のダンス集団が、その美しさを競いなどするように、舞台の上で思い思いに、鼻の舞を披露します。さまざまな鼻の催し物が、町の中心で行なわれるのです。

大通り沿いには鼻のオブジェが溢れ、通りに面したビルの壁には、無数の鼻が飾られ、鼻の衣装や鼻の着ぐるみをまとった市民が通りをパレードし、舞台の上では鼻が踊り狂います。

オハナー歌手の衣装には、無数の鼻があしらわれています。

オハナー歌手の人選に迷ったのですが、歴代フラワー歌手は、いっけん清純そうな雰囲気を売りにしながら、その実どこか倒錯した性癖を隠し持っていそうなニオイがします。だからフラワー歌手がオハナー歌手も兼ねるというかたちで問題ありません。

鼻祭りは、5月3日から5日まで開催されます。

祭りのテーマ曲「鼻ぐるま」が頭に鳴り響きます。

鼻の笑顔が 活き活きと
愛のそよ風 誘います
あの鼻も この鼻も
みんなみんな 微笑み仲間
鼻が輪になる 輪が鼻になる
廻れ輪になれ 廻る地球は鼻ぐるま

鼻のかおりが 活き活きと
生きる喜び 歌います
あの町も この町も
みんなみんな 愉快な仲間
鼻が輪になる 輪が鼻になる
廻れ輪になれ 廻る地球は鼻ぐるま

鼻の祭りが 活き活きと
明日の幸せ 拓きます
あの国も この国も
みんなみんな 平和の仲間
鼻が輪になる 輪が鼻になる
廻れ輪になれ 廻る地球は 鼻ぐるま

しかし、なにがいけなかったのでしょうか、昨夜のどしゃ降りの雨で、鼻祭りの出し物が台無しになってしまいました。

どことなく倒錯した性癖を感じさせるところがいけなかったのでしょうか。しかし鼻も花も、もとはといえば同じもののシンボル。雨でずぶ濡れとなり、だまって俯いている鼻の着ぐるみ達が、目に浮かぶようです。

 

2007.05.02 Wednesday

広告を非表示にする