薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

上京日記(16)

四月十五日

近所に、とても味のある佇まいの和菓子屋を見つける。

高級な和菓子屋ではなく、下町にある、近所の和菓子屋で、おばあさんがひとりでやっているよう。売っているものは和菓子だが、店の雰囲気は駄菓子屋に近い。

ガラスの陳列棚に、箱が幾つか並べられている。箱の中には、おはぎ、桜餅、柏餅、みたらし団子、いろいろな菓子が、色鮮やかに種類ごと、びっしりと詰められている。

食べたい。だがわたしの腹はいまフグみたいにふくらんでいる。

どうやら女性という生き物は、腹が出た男のことは好きにならない、ということが最近わたしにもわかってきた。わたしはできることなら世界中の女性からストーカーされるほどモテモテでいたいので、だからこれ以上肥るわけにはいかない。

よく見ると、いなり寿しや巻き寿しまで売っていて、今日は何とか耐え切ったが、いつまで耐え切れるか自信がない。デブなのにモテモテになる方法はないだろうか。総帥とか、将軍様とか呼ばれる立場にならないと無理な気がする。

 

2007.04.15 Sunday

 

 

広告を非表示にする