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薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

上京日記(12)

四月十一日

夕方、免許書記載の住所変更手続きのため、免許センターに行く。外国人の人が結構いる。なんだか東京だな、という感じがした。

住所変更窓口の隣は、失効、再交付手続きの窓口だったのだが、何だか柄の悪い人ばかりである。どうしてだろうか。

そういう柄の悪い人というのは、そういうファッションを老いも若いも、なぜかしている。威圧的というか、威嚇的な服装なので、知り合いではないから側にいて気疲れするし、主張的な服装をしている人の側にいると、わたしは何だか最近疲れるようになった。年だろうか。

待合の席で、そのような人たちに囲まれて座りながら、そのような格好をするのは、どういう心理なのだろう、と思った。他人が恐れてたり、気を使ったりしているのを見ると、自分の存在感が自分で実感できて、満たされて気持ちがいいのだろうか。

そういう柄の悪い人を見つめるわけにもいかないので、目のやり場に困っていたら、少し離れたところにひとり女子がいた。携帯電話で話をしている。

しかしその女子も、主張的な服装をしていた。ショートスカートというか、ショートパンツ(ホットパンツ?)のようなモノを穿いて(じっと見つめるわけにはいかないので判別できない)、まっしろい脚をふとももからむき出しにしている。

そのむき出しにされたまっしろいふとももからくるぶしまでは、息をのむほど見事なもので、思わず駆け寄って行ってその脚にチュウしたくなるような美しさだか、しかし同時に、それが目に入るとどこか疲れたような気になる。やっぱりわたしは年なのだろうか。

見ないように、見ないように、と思っているのだが、時々、どうしてもそのまっしろいキレイな脚に目が行ってしまう。女子は、携帯電話で話しているが、わたしが見ないように心掛けているのに、ついつい見てしまうということに気づいていて、いま電話の相手と話していて、そしらぬ顔をしているが、何だか内心、満足の笑みを浮かべているようであった。

わたしは、くそう、あの女子の思う壷じゃないか、見るなよ、と思うのだが、やっぱり目が行きそうになる。

するとだんだん、わけはわからいないが、腹が立ってきた。

わたしはもうわけがわからなくなり、もうお前らの思い通りにしてやる、と思って、周りの柄の悪い人たちを恐れ、気を使っている振りを演じ、携帯電話で話している女子の、脚線美の虜でありながら、必死で欲望を抑えている男を演じ、周りの見知らぬ人たちにサービスをしながら、窓口で名前を呼ばれるのを待った。

 

2007.04.11 Wednesday

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