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薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

ペ・ヨンジュンと日本のわたし

日本のお漬物は、キムチのように辛くはないのですね、とペ・ヨンジュンはわたしを見ていった。京都だった。ぺ・ヨンジュンがわたしを見ていた。

ふたりで街を歩いている時、会話を交わしている時、ぺ・ヨンジュンは、わたしの身体を見ていた。ぺ・ヨンジュンは、わたしの乳房をじっと見ていた。


金閣へ行った。

金閣が見えると、わたしの視界から、音が奪われた。火を放たれた金閣を、わたしは感じた。焼かれるために、金閣は存在していた。火が放たれるのを、金閣が待ちつづけていた。ペは黙って、ただ金閣をじっと見つめていた。

ホテルの部屋で、ペが、かたちのいいわたしの乳房を見つめている。ペはゆっくりと手を伸ばし、わたしの乳房を弄びはじめた。

「あなたって、まるで世界中の女に好かれようとしているみたいね」とわたしは口に出した。

ぺが顔をこわばらせ、わたしの身体に、息をのむような悦びがはしった。ぺは俯き、何ごとかをつぶやいた。

突然、ペはわたしをベットの上に突き倒した。後ろから、はげしくわたしを突いた。ハニムニダーと言え、とぺは大きな声を出した。ハニムニダー。その声が、 部屋の白い壁や天井に跳ね返っていた。はげしくわたしを突きつづけながら、アニョンハセヨー、アニョンハセヨーと何度も声に出して言った。

ペは大声でドウーユースピークイングリッシュと言った。

恍惚とした意識の中で、わたしはその声をどうでもいいこととして聞いていた。

 

2007.01.05 Friday