薫の下流日記

日記、近況、習作、その他ゴミ置き場

上京日記

上京日記(33)

五月一日 朝、収集日が週に二日しかないので、鼻をかんだティッシュペーパーが四日分溜まり、使用済みのティシュペーパーのみでぱんぱんに膨らんだ透明のゴミ袋を、集積所まで下げていった。 透明のゴミ袋を、既に捨てられているゴミ袋の上に置こうとしてい…

上京日記(32)

四月三十日 鼻水が出てしょうがない。ゴミ箱が、鼻をかんだ後のティッシュで溢れ返っている。引越し時、友人に買ってもらったティシュペーパー数個組みのセットが、もう全部無くなりそうである。次から次と、鼻水が出てくる。いったいわたしのからだのどこに…

上京日記(31)

四月二十九日 寝るとかなり元気になるが、起きて二三時間すると、また体調が悪くなってくる。そしてまた寝る。それの延々繰り返し。食欲はある。どちらかというと旺盛。 コンビニの前で、カラシとケチャップの配合に工夫を凝らしながら、フランクフルトを食…

上京日記(30)

四月二十八日 まだ風邪が治らない。本当に自分がひいているのは風邪だろうか、不安になる。チフスやペストのように、わが家の下水から新しい病原体が発生し、わたしにまず感染したのではないだろうか。 まだ、死にたくは無いが、人生のうち一度は、隔離され…

上京日記(29)

四月二十七日 風邪で鼻が詰まり、まったくニオイを嗅ぐことができなくなった。生ゴミ臭い部屋にいるはずだが、まったく平気である。 このまま鼻が詰まったままなら、快適に暮らしていけるかもしれない、と思った。 しかし、鼻がきかないとなると、たとえば女…

上京日記(28)

四月二十六日 仕事が入ったのに風邪をひいてしまった。 ただの風邪だと思っていたらからだが弱っていたのか熱が出て、寝込んでしまった。 そんな状態でも早く治すためには何か食べなければならないから、這うようにしてコンビニに向かった。スーパーの方が安…

上京日記(27)

四月二十五日 部屋が臭い。部屋中がかすかに、生ゴミのような、カビのような臭いがする。 キッチンの排水溝からで、それがひどいときは部屋に充満している。 流しの下の扉は出来る限り開けたくない。とんでもない臭いがする。 はじめは、賃貸物件特有の、壁…

上京日記(26)

四月二十四日 カップ焼きそばを湯切りしていたらミスって中身をシンクにぶちまけてしまった。 2007.04.24 Tuesday

上京日記(25)

四月二十三日 東京に住んでいる友人が、こんど千葉県に引っ越すのだという。 話を聞いていると、自分が都民じゃなくなるのが、ちょっといやだ、というようなことを言った。 とんでもないことを言う。この都野郎め、県をなめるなよ、と思った。 廃藩置県(187…

上京日記(24)

四月二十二日 Cさんよりメールが来る。 休日の代々木公園、とだけ書かれていた。 休日の代々木公園には、何があるのだろうか。 へんなひとでも集まっているのだろうか。 調べると、代々木公園に行くには、原宿駅で下車すればいいようだ。 いまはお金が無い…

上京日記(23)

四月二十一日 川岸を散歩していると、川のほとりの水面を、ぷかりぷかりと浮き沈みしているビンを見つけた。 コルクで封がしてある。誰かが流したものらしい。 拾い上げ、封を開けてみると、一枚紙が出てきた。 僕の彼女はワキガです、と書かれていた。 2007…

上京日記(22)

四月二十日 わたしの住むアパートの隣に一戸建ての家があり、そこに大きな犬が飼われている。ゴールデンレトリバーという種類の犬だが、ときどき激しく吠えているのを、自分の部屋に居る時などに聞く。 しかし、わたしはその一戸建ての前をよく通るのである…

上京日記(21)

四月十九日 クレジット会社から手紙が届いているのに気づく。 はて、なんだろう、と思ったが、そういえば、銀行で口座を開設したときに、ATMを利用するキャッシュカードを、その銀行系のクレジットカードも兼ねるようにさせてくれないか、と言われたのを…

上京日記(20)

四月十八日(そのニ) ついにベットまでわが家に届く。 組み立て式なので、さっそく作ってみることにする。 ベットは簡単に組み上がった。これでベットの上でくつろいだり、寝たりすることができる。昨日来てくれたCさんは、板敷きの上にゴザが敷いてあるだ…

上京日記(19)

四月十八日 ネットラジオで、インド音楽を聴いていた。楽しい気分になり、インド人の踊り子になったような気になり、シバ神の像の前で舞っているようなつもりで、腰をくねらせ踊っていた。 何か視線を感じるな、と思ったら、網戸にしていた窓から、近所の人…

上京日記(18)

四月十七日 Cさんわが家に来る。 待ち合わせ場所である近所の神社に行くと、Cさんは先に来ていた。愛用のデジタルカメラリコーのGRで熱心に撮影をしていた。何か声を掛けづらかった。 Cさんに夕飯をごちそうになる。 近くのスーパーで惣菜を買ったが、…

上京日記(17)

四月十六日 所用で東陽町に行く。 東陽町にはUFOの基地がある。 宇宙人も多く住んでおり、東西線を利用し、竹橋や九段下で働いている。 もちろんそのことは伏せられている。 東陽町の街を歩きながら、この中には何人も宇宙人が紛れ込んでおり、もしかした…

上京日記(16)

四月十五日 近所に、とても味のある佇まいの和菓子屋を見つける。 高級な和菓子屋ではなく、下町にある、近所の和菓子屋で、おばあさんがひとりでやっているよう。売っているものは和菓子だが、店の雰囲気は駄菓子屋に近い。 ガラスの陳列棚に、箱が幾つか並…

上京日記(15)

四月十四日 わたし以外には誰も部屋に居ないので、大きな音でオナラをすることに最近非常に凝っている。できる限り大きな音を鳴らしたり、わざと変な拍子で鳴らすことに、日々工夫を凝らしている。 わたしはひとつの大きな楽器である。楽器であるときのわた…

上京日記(14)

四月十三日 新居にインターネット開通。 わたしの家にはテレビも無く、訪ねてくる人もおらず、気づくと一日中言葉を発していない日もあった。東京砂漠である。 町に出れば、東京には人がたくさんいる。しかし、たくさんでも、それは全部見知らぬ人である。た…

上京日記(13)

四月十二日 うんこを漏らしそうになる。 2007.04.12 Thursday

上京日記(12)

四月十一日 夕方、免許書記載の住所変更手続きのため、免許センターに行く。外国人の人が結構いる。なんだか東京だな、という感じがした。 住所変更窓口の隣は、失効、再交付手続きの窓口だったのだが、何だか柄の悪い人ばかりである。どうしてだろうか。 そ…

上京日記(11)

四月十日 夜、あと一週間ぐらいでベットが来るなと思っていて、ふと気づいた。 これで好きなメスをお家に連れ込んだら、押し倒すことができる。手を叩いて喜ぶ。相手はまだいない。 少子化対策にはベットが有効かもしれない。日本は、欧米の国々に比べて、セ…

上京日記(10)

四月九日 駅前をぶらぶら歩いていると、突然ふくらはぎに何かが強くぶつかったような痛みを感じた直後、何かが強く押しつけられて来て、バランスがくずれて前のめりになり、そのまま体勢を立て直すことが出来ずに倒れてしまった。両手をつき、両膝をついた。…

上京日記(9)

四月八日 町の人はわたしのことになど興味は無いみたいだが、どうも町に住む動物はわたしのことに興味があるみたいだ。夜、ゴミを出しに行くと、少し離れたところか ら猫がじっとこちらを見ていたり、わたしがベランダで洗濯物を干していると、少し離れたビ…

上京日記(8)

四月七日 玄関チャイムがうるさいので起きて行ってみると、見知らぬオヤジが立っていた。NHKの集金だという。なんと、転入届をしたとたん、いままで一度も来な かったNHKがやって来た。役所とNHKには何か繋がりがあって、情報を流しているのではな…

上京日記(7)

四月六日 部屋に、ゴザを敷き、テーブルを置き、カーテンをかけると、あら不思議、わたしの部屋も、人の住むらしきものに変わった。板敷きの部屋にダンボールがあるだけ、部屋の中でなぜかホームレス風の生活を営む変わったオヤジが、お家に暮す人の末席に加…

上京日記(6)

四月五日(そのニ) ベットはやはり直ぐには届かない模様。最短でも十八日だと言われる。十八日まで床のうえに寝なければならない。明日、ふとんが届くが、床に直接敷くのは気がひけるので、井草のゴザを購入。テーブルとカーテンも買う。 バスで帰ろうかと…

上京日記(5)

四月五日(その一) ニトリに行く。とても広くて驚く。巨大なベージュ色の倉庫といったおもむき。大きな棚が並び、家庭用品がとめどなく陳列されている。そこを、大きなカートを押して、気に入ったものをどんどん入れていくという仕組み。 すべての商品が驚…

上京日記(4)

四月四日 工事完了、電話開通。 寝袋まだ来ず。変わりに不審な番号から携帯に着信あり。東京ではどんな詐欺に合うかわからない。電話には出ないでおく。実家に電話し、布団をすぐ届けてもらうように頼む。もう寝袋はどうでもいい。 この部屋にはエアコンがつ…